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金属材料基礎講座[総合コース]

材料・加工

使う立場に立って金属材料を幅広く解説

受講期間

8ヵ月

開講年月

2026年 4月 より開講

受講料(税込)

法人受講料
55,440円
一般受講料
55,440円

添削回数

必須提出
8回

レベル

ねらい

最近、形状記憶合金・制振鋼板などの新しい材料を使った製品が話題を呼び、材料に関する関心が急速に高まりつつあります。一方、使う立場に立って材料を解説した適切な学習教材もないようです。そこで本講座では、すべての 材料の基礎ともいうべき金属材料に焦点を当て、あくまでも使う立場に立ち、金属材料の基礎から、必要な技術までを幅広く解説しています。
技術者には、使用目的にあった最もよい材料を探し出したり、作り出したりする材料設計の能力が必要です。材料の性質を望ましいものに積極的に変える材料設計を行うには、性質を支配している原理・原則を知らなくてはなりません。これを原子構造、結晶構造などの観点、製造条件の観点、加工方法の観点から学びます。

特色

-自分の仕事の目的に最適な金属材料を選び、使いこなす力が身につきます。
-目的にあった最適材料と加工法の選択眼が身につきます。
-目的にあった最適な防食・防錆対策が身につきます。

受講対象者

-電気・電子機器、工作機械・産業機械、生産設備・装置メーカの研究開発、 設計、生産技術担当などの方
-機械加工、金型加工に携わる設計・製作担当などの方
-普通高校程度の物理・化学の知識がある方

テキスト(8冊)、添削問題(Webテスト8回)
※質問票・質問機能はついておりません。

※教材イメージ等は、実際の教材と異なる場合がございます。

カリキュラム

科目 主な学習内容
1. これだけは知っておこう金属の基礎知識(1)(組織と性質)
材料を用いる人にとって最も重要な基礎知識は、金属材料についてです。本分冊では、金属材料の中でも最も基礎となる物理・化学的特性について学びます。
1.金属材料基礎(1)
金属材料の位置づけ/結晶と格子欠陥/拡散
2.金属材料基礎(2)
平衡状態図/相変態と組織
3.金属の電気的・磁気的性質
電気的性質/磁気的性質
4.耐環境性
腐食の定義/水溶液腐食/ガス腐食/腐食損傷形態/金属材料の腐食特性/ 腐食試験法
2. これだけは知っておこう金属の基礎知識(2)(組織と性質)
本分冊では、まず金属材料の機械的性質の基本概念と熱処理の考え方を学び、さらに、強度や延性、靭性の発現と組織の関係について学びます。
1.力学的性質
塑性変形/強化機構/延性と靭性/疲労現象/クリープ現象
2.熱処理による組織制御
熱処理の基本要素/何を制御できるか/熱処理のいろいろ/進歩する熱処理
3.組織と機械的性質(常温と低温)
強度向上の機構/靭性向上の機構/強靭化法の実際/強靱性材料の実際
4.組織と機械的性質(高温)
高温における変形機構/高温クリープ/高温における強化機構/ 超合金の組織と高温強度/超塑性
3. 作り方で変わる材料の性質(素材加工プロセス)
金属は加工方法、加工条件の違いにより、寸法や形状だけでなく、材料特性までもが変化します。本分冊では、鋳造、加熱、熱間加工といった材料の加工方法について学びます。
1.鋳造と凝固
鋳造法/凝固組織の形成/伝熱による凝固制御
2.鋳造プロセス
各種鋳造法/金型鋳造法/鋳造欠陥と形状精度
3.熱間加工法
熱間延性と熱間変形抵抗/各種熱間加工法
4.加工と組織
熱間加工時の復旧過程/析出/熱間加工による変態特性の変化/ 熱間加工・冷間加工による組織制御
4. 成品の品質を支配する材料と作り方(成品加工プロセス)
本分冊では、機械加工、冷間加工だけでなく、加工プロセスと組織の関係についても学びます。さらに、粉末冶金についても学びます。
1.冷間加工
冷間加工とは/板の加工/管材の加工/線材の加工/鍛造/工具材料と潤滑
2.機械加工
形状と加工方法/材料の性質と加工特性/切削工具および油剤/砥石および研削加工
3.加工プロセスと組織
集合組織/集合組織の制御と応用/加工熱処理/超塑性加工
4.粉末冶金(焼結技術)
はじめに/粉末製造/粉末の混合/粉末成形法/粉末焼結法/焼結製品
5. 組合せで作る材料の性質(1)(接合・複合化プロセス)
高機能化、多機能化の目的で、各種金属材料の複合化が進められています。本分冊では、溶接・接合、セラミックス、金属基複合材料について学びます。
1.溶接・接合概論
溶接・接合方法の分類と特徴/融接法/ろう接法/固相接合法/ 溶接・接合法の評価方法
2.異種金属の溶接・接合
接・接合の基本的課題/各種溶接・接合法による異種金属の接合
3.セラミックス-金属接合
接合の基本的課題/ろう接/固相接合/メタライズ
4.金属基複合材料
MMC の種類と特徴/分散強化合金/繊維強化合金/粒子、ウイスカ強化合金
6. 組合せで作る材料の性質(2)(表面処理)
表面処理は、表面の機能設計を可能にするという大きな特徴をもちます。本分冊では、耐食性を主として、従来の表面処理法だけでなく、最近の技術についても学びます。
1.表面構造と表面特性
清浄金属の表面構造/清浄表面での吸着と初期酸化/実際表面の構造と表面特性
2.乾式表面処理
乾式表面処理の特徴/溶融めっきとその特性/真空めっきとその特徴/溶射
3.湿式表面処理法(めっき法)
表面処理の歴史/めっき法の特徴/めっきの原理/機能めっき膜の電子材料への応用
4.防錆を目的とした塗装・塗膜仕様の基礎
塗膜による防錆/塗膜の種類とその特徴/代表的な塗膜防錆仕様/耐久・耐食寿命評価と塗料・塗膜の安全
7. 金属の上手な使い方・選び方(1)(機能材料)
まず、機能材料の全体像を把握したうえで、電気機能材料、磁性材料について学び、最後に、その他の重要な金属系機能材料について学びます。
1.機能材料の概要
機能材料の分類/機能と材料/物理量の変換材料/デバイスと機能材料
2.電気機能材料
導電材料/抵抗材料/接点材料/電子放射材料/超電導材料
3.磁性材料
磁性の基礎/磁化過程/磁性材料/磁性材料の応用
4.機能材料各論
センサ用材料/形状記憶合金/防振材料/水素吸蔵合金
8. 金属の上手な使い方・選び方(2)(強度設計、JIS )
本分冊では、前半で各種構造用材料について学び、後半で、実際に機器用のばね、金型・ダイス、軸受を設計する際の注意点を学びます。
1.構造材料
はじめに/構造材料に必要な特性/構造材料
2.高温構造用材料
高温強度の種類/高温用材料の種類と用途/高温強度設計と保守管理/実用鉄鋼材料の高温強度/実用合金の高温強度/実用耐火金属の高温強度/新素材の高温強度
3.ばね特性(機器用)
ばね材料の基礎/ばね材料各論/ばねの設計と応用上の注意点/参考資料
4.金型用材料と軸受材料
金型用鋼の種類・特性・選択基準/軸受

動作環境

■ 通信教育(Webテスト)

 

<PC>

  • OS(Windows® ):Windows 10, 11
  • OS(Mac® ):macOS Sonoma 14.5以上
  • ブラウザ(Windows® ):Edge 最新版、Firefox 最新版、Chrome 最新版
  • ブラウザ(Mac® ):Safari 最新版、Chrome 最新版

 

<スマートフォン/タブレット>
推奨しておりません。

 

■ eラーニング

 

<PC>

  • OS(Windows® ):Windows® 11 64bit(※1)/Windows® 10 32bitまたは64bit(※1)(※2)
  • OS(Mac® ):macOS 10.15以上
  • ブラウザ(Windows® ):Edge 最新版、Firefox 最新版、Chrome 最新版
  • ブラウ((Mac® ):Safari 最新版、Firefox 最新版、Chrome 最新版
  • モニタ:解像度 1024 x768、16 ビット以上を表示可能なカラーモニタ

 

※1 タブレット用のUI(キーボードを取り外したときのUI)でのご利用は推奨動作環境対象外です。キーボードを取り付けてご利用ください。
※2 Windows10 Enterprise版またはEducation版をご利用の場合、管理者側の設定によって、使用できるWindowsの機能に制限がかかります。そのため、そのWindows上の制限により当社製品が動作しない可能性がありますので、ご注意ください。

 

<スマートフォン/タブレット>

  • OS(Android):Android OS 9.0 以上
  • OS(iPhone・iPad):iOS 14 以上、iPadOS 14 以上
  • ブラウザ(Android):Chrome 最新版
  • ブラウザ(iPhone・iPad):Safari 最新版

特記事項

※2026年4月より開講。
※質問票・質問機能はついておりません。

※本講座は、(株)コガクとの提携講座です。

※教材構成、カリキュラム、受講料等は予告なく変更する場合がございます。