材料・加工
使う立場に立って金属材料を幅広く解説
最近、形状記憶合金・制振鋼板などの新しい材料を使った製品が話題を呼び、材料に関する関心が急速に高まりつつあります。一方、使う立場に立って材料を解説した適切な学習教材もないようです。そこで本講座では、すべての 材料の基礎ともいうべき金属材料に焦点を当て、あくまでも使う立場に立ち、金属材料の基礎から、必要な技術までを幅広く解説しています。
技術者には、使用目的にあった最もよい材料を探し出したり、作り出したりする材料設計の能力が必要です。材料の性質を望ましいものに積極的に変える材料設計を行うには、性質を支配している原理・原則を知らなくてはなりません。これを原子構造、結晶構造などの観点、製造条件の観点、加工方法の観点から学びます。

テキスト(8冊)、添削問題(Webテスト8回)
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※教材イメージ等は、実際の教材と異なる場合がございます。
| 科目 | 主な学習内容 |
|---|---|
| 1. これだけは知っておこう金属の基礎知識(1)(組織と性質) 材料を用いる人にとって最も重要な基礎知識は、金属材料についてです。本分冊では、金属材料の中でも最も基礎となる物理・化学的特性について学びます。 |
1.金属材料基礎(1) 金属材料の位置づけ/結晶と格子欠陥/拡散 2.金属材料基礎(2) 平衡状態図/相変態と組織 3.金属の電気的・磁気的性質 電気的性質/磁気的性質 4.耐環境性 腐食の定義/水溶液腐食/ガス腐食/腐食損傷形態/金属材料の腐食特性/ 腐食試験法 |
| 2. これだけは知っておこう金属の基礎知識(2)(組織と性質) 本分冊では、まず金属材料の機械的性質の基本概念と熱処理の考え方を学び、さらに、強度や延性、靭性の発現と組織の関係について学びます。 |
1.力学的性質 塑性変形/強化機構/延性と靭性/疲労現象/クリープ現象 2.熱処理による組織制御 熱処理の基本要素/何を制御できるか/熱処理のいろいろ/進歩する熱処理 3.組織と機械的性質(常温と低温) 強度向上の機構/靭性向上の機構/強靭化法の実際/強靱性材料の実際 4.組織と機械的性質(高温) 高温における変形機構/高温クリープ/高温における強化機構/ 超合金の組織と高温強度/超塑性 |
| 3. 作り方で変わる材料の性質(素材加工プロセス) 金属は加工方法、加工条件の違いにより、寸法や形状だけでなく、材料特性までもが変化します。本分冊では、鋳造、加熱、熱間加工といった材料の加工方法について学びます。 |
1.鋳造と凝固 鋳造法/凝固組織の形成/伝熱による凝固制御 2.鋳造プロセス 各種鋳造法/金型鋳造法/鋳造欠陥と形状精度 3.熱間加工法 熱間延性と熱間変形抵抗/各種熱間加工法 4.加工と組織 熱間加工時の復旧過程/析出/熱間加工による変態特性の変化/ 熱間加工・冷間加工による組織制御 |
| 4. 成品の品質を支配する材料と作り方(成品加工プロセス) 本分冊では、機械加工、冷間加工だけでなく、加工プロセスと組織の関係についても学びます。さらに、粉末冶金についても学びます。 |
1.冷間加工 冷間加工とは/板の加工/管材の加工/線材の加工/鍛造/工具材料と潤滑 2.機械加工 形状と加工方法/材料の性質と加工特性/切削工具および油剤/砥石および研削加工 3.加工プロセスと組織 集合組織/集合組織の制御と応用/加工熱処理/超塑性加工 4.粉末冶金(焼結技術) はじめに/粉末製造/粉末の混合/粉末成形法/粉末焼結法/焼結製品 |
| 5. 組合せで作る材料の性質(1)(接合・複合化プロセス) 高機能化、多機能化の目的で、各種金属材料の複合化が進められています。本分冊では、溶接・接合、セラミックス、金属基複合材料について学びます。 |
1.溶接・接合概論 溶接・接合方法の分類と特徴/融接法/ろう接法/固相接合法/ 溶接・接合法の評価方法 2.異種金属の溶接・接合 接・接合の基本的課題/各種溶接・接合法による異種金属の接合 3.セラミックス-金属接合 接合の基本的課題/ろう接/固相接合/メタライズ 4.金属基複合材料 MMC の種類と特徴/分散強化合金/繊維強化合金/粒子、ウイスカ強化合金 |
| 6. 組合せで作る材料の性質(2)(表面処理) 表面処理は、表面の機能設計を可能にするという大きな特徴をもちます。本分冊では、耐食性を主として、従来の表面処理法だけでなく、最近の技術についても学びます。 |
1.表面構造と表面特性 清浄金属の表面構造/清浄表面での吸着と初期酸化/実際表面の構造と表面特性 2.乾式表面処理 乾式表面処理の特徴/溶融めっきとその特性/真空めっきとその特徴/溶射 3.湿式表面処理法(めっき法) 表面処理の歴史/めっき法の特徴/めっきの原理/機能めっき膜の電子材料への応用 4.防錆を目的とした塗装・塗膜仕様の基礎 塗膜による防錆/塗膜の種類とその特徴/代表的な塗膜防錆仕様/耐久・耐食寿命評価と塗料・塗膜の安全 |
| 7. 金属の上手な使い方・選び方(1)(機能材料) まず、機能材料の全体像を把握したうえで、電気機能材料、磁性材料について学び、最後に、その他の重要な金属系機能材料について学びます。 |
1.機能材料の概要 機能材料の分類/機能と材料/物理量の変換材料/デバイスと機能材料 2.電気機能材料 導電材料/抵抗材料/接点材料/電子放射材料/超電導材料 3.磁性材料 磁性の基礎/磁化過程/磁性材料/磁性材料の応用 4.機能材料各論 センサ用材料/形状記憶合金/防振材料/水素吸蔵合金 |
| 8. 金属の上手な使い方・選び方(2)(強度設計、JIS ) 本分冊では、前半で各種構造用材料について学び、後半で、実際に機器用のばね、金型・ダイス、軸受を設計する際の注意点を学びます。 |
1.構造材料 はじめに/構造材料に必要な特性/構造材料 2.高温構造用材料 高温強度の種類/高温用材料の種類と用途/高温強度設計と保守管理/実用鉄鋼材料の高温強度/実用合金の高温強度/実用耐火金属の高温強度/新素材の高温強度 3.ばね特性(機器用) ばね材料の基礎/ばね材料各論/ばねの設計と応用上の注意点/参考資料 4.金型用材料と軸受材料 金型用鋼の種類・特性・選択基準/軸受 |
■ 通信教育(Webテスト)
<PC>
<スマートフォン/タブレット>
推奨しておりません。
■ eラーニング
<PC>
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<スマートフォン/タブレット>
※2026年4月より開講。
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※本講座は、(株)コガクとの提携講座です。
※教材構成、カリキュラム、受講料等は予告なく変更する場合がございます。