材料・加工
使う立場に立って金属材料を幅広く解説
最近、形状記憶合金・制振鋼板などの新しい材料を使った製品が話題を呼 び、材料に関する関心が急速に高まりつつあります。一方、使う立場に立って材料を解説した適切な学習教材もないようです。そこで本講座では、すべての 材料の基礎ともいうべき金属材料に焦点を当て、あくまでも使う立場に立ち、金属材料の基礎から、必要な技術までを幅広く解説しています。
技術者には、使用目的にあった最もよい材料を探し出したり、作り出したりする材料設計の能力が必要です。材料の性質を望ましいものに積極的に変える材料設計を行うには、性質を支配している原理・原則を知らなくてはなりません。これを原子構造、結晶構造などの観点、製造条件の観点、加工方法の観点から学びます。

テキスト(4冊)、添削問題(Webテスト4回)
※質問票・質問機能はついておりません。
※教材イメージ等は、実際の教材と異なる場合がございます。
| 科目 | 主な学習内容 |
|---|---|
| 1. これだけは知っておこう金属の基礎知識(1)(組織と性質) 材料を用いる人にとって最も重要な基礎知識は、金属材料についてです。本分冊では、金属材料の中でも最も基礎となる物理・化学的特性について学びます。 |
1.金属材料基礎(1) 金属材料の位置づけ/結晶と格子欠陥/拡散 2.金属材料基礎(2) 平衡状態図/相変態と組織 3.金属の電気的・磁気的性質 電気的性質/磁気的性質 4.耐環境性 腐食の定義/水溶液腐食/ガス腐食/腐食損傷形態/金属材料の腐食特性/ 腐食試験法 |
| 2. これだけは知っておこう金属の基礎知識(2)(組織と性質) 本分冊では、まず金属材料の機械的性質の基本概念と熱処理の考え方を学び、さらに、強度や延性、靭性の発現と組織の関係について学びます。 |
1.力学的性質 塑性変形/強化機構/延性と靭性/疲労現象/クリープ現象 2.熱処理による組織制御 熱処理の基本要素/何を制御できるか/熱処理のいろいろ/進歩する熱処理 3.組織と機械的性質(常温と低温) 強度向上の機構/靭性向上の機構/強靭化法の実際/強靱性材料の実際 4.組織と機械的性質(高温) 高温における変形機構/高温クリープ/高温における強化機構/ 超合金の組織と高温強度/超塑性 |
| 3. 組合せで作る材料の性質(1)(接合・複合化プロセス) 高機能化、多機能化の目的で、各種金属材料の複合化が進められています。本分冊では、溶接・接合、セラミックス、金属基複合材料について学びます。 |
1.溶接・接合概論 溶接・接合方法の分類と特徴/融接法/ろう接法/固相接合法/溶接・接合法の評価方法 2.異種金属の溶接・接合 溶接・接合の基本的課題/各種溶接・接合法による異種金属の接合 3.セラミックス-金属接合 接合の基本的課題/ろう接/固相接合/メタライズ 4.金属基複合材料 MMC の種類と特徴/分散強化合金/繊維強化合金/粒子、ウイスカ強化合金 |
| 4. 組合せで作る材料の性質(2)(表面処理) 表面処理は、表面の機能設計を可能にするという大きな特徴をもちます。本分冊では、耐食性を主として、従来の表面処理法だけでなく、最近の技術についても学びます。 |
1.表面構造と表面特性 清浄金属の表面構造/清浄表面での吸着と初期酸化/実際表面の構造と表面特性 2.乾式表面処理 乾式表面処理の特徴/溶融めっきとその特性/真空めっきとその特徴/溶射 3.湿式表面処理法(めっき法) 表面処理の歴史/めっき法の特徴/めっきの原理/機能めっき膜の電子材料への応用 4.防錆を目的とした塗装・塗膜仕様の基礎 塗膜による防錆/塗膜の種類とその特徴/代表的な塗膜防錆仕様/耐久・耐食寿命評価と塗料・塗膜の安全 |
■ 通信教育(Webテスト)
<PC>
<スマートフォン/タブレット>
推奨しておりません。
■ eラーニング
<PC>
※1 タブレット用のUI(キーボードを取り外したときのUI)でのご利用は推奨動作環境対象外です。キーボードを取り付けてご利用ください。
※2 Windows10 Enterprise版またはEducation版をご利用の場合、管理者側の設定によって、使用できるWindowsの機能に制限がかかります。そのため、そのWindows上の制限により当社製品が動作しない可能性がありますので、ご注意ください。
<スマートフォン/タブレット>
※2026年4月より開講。
※質問票・質問機能はついておりません。
※本講座は、(株)コガクとの提携講座です。
※教材構成、カリキュラム、受講料等は予告なく変更する場合がございます。