令和の時代における人材開発・キャリア開発のテーマのひとつとして「新入社員教育」が挙げられます。
本記事では、コロナ禍で学生生活を過ごしてきた彼らにはどのような傾向があるのか、彼らの傾向を押さえた新入社員教育のポイントについて考察します。
コロナ禍もありビデオ会議、スマートフォンやSNSの利用が普及した中で学生生活を過ごしてきた彼らは、デジタル技術に慣れ親しんでいます。また多くの変化や不確実性に対して
柔軟に対応し、適応力を持っています。自分自身と向き合う時間や機会が多かったため、自己認識・自己主張の意識が強いともいわれています。
弊社が独自に実施している新入社員意識調査でも「会社を選んだ本音の理由」で、「自分のやりたいことができるから」が3年連続で首位回答となっています。
一方で、直接対面のコミュニケーション経験が少なかったため、相談や交渉、共感など、深いコミュニケーションに苦手意識を持っているともいわれています。
「新入社員意識調査2024」
: 2024年度の新入社員500名を対象に実施した、キャリア意識や働くことの価値観に関するアンケート調査
今の会社を選んだ”本音の理由”はなんですか?
彼らの傾向を押さえた新入社員教育のポイントは「ブレンディット教育」です。つまり、デジタル学習とリアルの集合研修を最適な形で組み合わせることが重要です。
デジタル学習で基礎的な知識を獲得し、集合研修で対人スキルやチームワーク、ダイバーシティの理解を深めることで、総合的な学習体験をすることができます。
このような背景を踏まえ、弊社では、新社会人に必要な知識を網羅したテキスト(※1)、その要点や実践のポイントを映像(※2)で学ぶ、時代に即した学習コンテンツを新たに開発 しました。本コンテンツには、人事担当者の課題解決に直結する以下のような特長があります。
※1:テキスト1冊(約190ページ) ※2:映像(約10分×20本)
社会人として必要なビジネスマナーのうち、おじぎ、名刺交換、エレベーターの乗り方など、重要かつ複雑な動作を映像を見ながら視覚的に学習できます。
「聴く」「伝える」といったコミュニケーションの原理原則から、ホウレンソウ、ビジネスライティング(メー ルから報告書まで)、オンライン会議の参加方法まで学習できます。
モチベーションの自己管理、キャリアデザインについても紹介しています。
「キャリアとはキャリアビジョンをつくること」といった学生時代までのキャリア論ではなく、環境変化に 対応しながら自律的にキャリアを形成する考え方を紹介しています。
短時間で集中して学習できる映像コンテンツを採用。スマートフォンやタブレットで、いつでもどこでも 学習が可能です。また、学習意欲を継続させる工夫が盛り込まれています。
テキスト、実践映像を使用し、集合研修を実施することができます。「自己学習」と「集合研修」を 一本化することで、コスト削減だけでなく、反転学習により学習効果を高めることができます。
内定・入社・配属・定着までのオンボーディングをサポートします。特に、1年間の映像アクセス権とモバ
イル対応で、配属後も必要なタイミングでビジネスマナー等のスキルを再学習できます。
また、テキストは社会人のハンドブックとして長期間にわたり活用できます。
A社 教育研修担当
内定者の特性や価値観に寄り添った教材であり、入社前の学習コンテンツとしてふさわしい 内容だと思います。
B社 人財開発担当
従来の教育プログラムと比べ、本コンテンツは現代のビジネス環境に即した内容が充実して います。
また、マイクロラーニング形式により、すき間時間にも効率的に学習できる点が高評価です。
C社 ラーニング&
デベロップメント担当
新入社員のリアリティショック対策として有効と考え、導入することにしました。
特に、実践的な映像による解説が、実際の職場をイメージするうえで役立つものと確信しまし た。
本コンテンツ開発でもっとも重視したのは、ユーザー視点に立つことです。内定者・新入社員の皆さんが負担なく効果的に学べるよう、 ダイジェスト映像の導入や読みやすいテキストの設計など、さまざまな工夫を施しました。また、従来のテキストにはない、オンライン 会議のマナーやストレスマネジメント、あるいは身につけておきたいスキルなど、新たなテーマにも言及し、現代のビジネス環境に即した内容に仕上げました。本コンテンツが、貴社の内定者・新入社員の職場適応と成長の良きパートナーとなれば幸いです。